千利休が体系化した日本の茶道の世界は、日本人の精神文化の基礎を築いている。茶道の世界を知れば知るほど、他人を思いやる良好な人間関係のあり方に気づかされる。また、自然に対する畏敬の念の表し方を深く学べる。
そんな哲学をベースに、一服のお茶を楽しむ道具を作る楽しみを見出した。
利休が伝えたかった高度に洗練された茶の湯のあり方と遊びを、果たして自分が理解出来ているかは疑問だが、自分なりの茶道の楽しみ方を見つけようと試み続けている。


◆ 最新作茶道具


dimension : 260x260x180 mm
production date : December 2011
note :



菓子などを入れる器を、雲の中に遊ぶ龍をモチーフに製作した。
毎年正月の初釜の時に床の間に飾ったり、茶会の時に使う道具を、その年の干支にちなんだ物を製作している。今年は辰年だったので、龍を作ったのだが、この龍は、目をサードオニキス、右手に持つ玉をローズクォーツにした。また、籠の中は朱の樹脂を塗り、蓋の裏には銀箔を貼った。銀箔は、上手く貼れたとは思わないが、下手な貼り方がかえって雷鳴とどろく雲のイメージの表現には有効だった。


dimension : 130x190x130 mm
production date : January 2012
note :


Life work のHead siriase の中の作品ハムレットに入れ子構造でセットされる頭蓋骨の作品。
この髑髏(ドクロ)は、頭頂部に硝子の試験管を差し込めるようにし、花を飾れるようにしたものである。髑髏に花を差すとは、少々気持ちが凍る感も否めないが、過去の芸術作品(特に中世ヨーロッパ)には多く登場するモチーフである。大抵は「死」の象徴として絵画や彫刻作品を引き締める事に役立てているが、髑髏自体を作品としているものは無いと言えよう。
この作品を作るに当たって頭蓋骨を研究したが、この脳を保護する両の手の平サイズの容器は、見れば見るほど良く出来ていて美しい。
神の作った設計図の素晴らしさなのか、12億年かけて進化してきた生物の歴史が成せる業なのか、インダストリアルデザイナーが作り上げた美しい器でも遠く及ばない複雑な機能美が凝縮している。


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 ■蓋置き:五徳

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 ■手燭:杯

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 ■蓋置き:沢蟹

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 ■蓋置き:笹竹

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 ■燭台:八咫烏

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 ■香合:丑

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 ■香合:幼蝉

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 ■手燭:枯葉

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 ■手燭:朝顔

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 ■手燭:笹舟

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 ■香合:蝉

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 ■掛け花入れ:角

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 ■二重棚:海月

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 ■助炭:丑

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 ■行灯:枯葉